太陽の笑顔
◇volume 03
      幸運の意味
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教室でカバンを持ち、下駄箱で靴を履き替え、校門までの道のりを2人でトロトロ歩く。


まだ繋がれたままの手は、1度も離してない。


校門まで行くのにグラウンドの傍を通るから、運動部の人たちには見られてしまうのに。


陽太はいいの?


あたしと手を繋いでるの、みんなに見られても。


あたしは見られちゃえばいい、って思ってるよ。


自分の気持ちに心の中で苦笑をしながら校門を抜けて、少し歩き、高校の近くにある公園へと着いた。


ちょっと丘になってる場所の上には、木々に囲まれてベンチが備え付けてあり、あたし達はそこに並んで腰を下ろす。


そのとき離した手のひらは、湿っていたせいか、涼しく感じた。


「ひっさしぶりだわ、この時間にここ来んの。」


生暖かい風が緩く吹く中、陽太は暑さなんて感じさせないような爽やかな笑顔を見せる。





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