太陽の笑顔
◆volume 04
      最後の太陽
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「到着ー。」


あたしの家の門の前で止まると、陽太は繋いだ手にギュッと力を入れる。


「陽太?」

「なんか……、」

「うん?」

「離したくねぇなぁ……。」


小さく呟かれた言葉はしっかりとあたしの耳に届いていた。


あたしだって離れたくないよ。


離してほしくないよ。


陽太に対してこんなに強い気持ちになっていた自分の想いに驚く。


「んなこと言ってらんねんだけどな。」

「あたし……、」

「はい、離しますよー。」


陽太の声でゆっくりと繋いだ手が離れた。


熱かった手のひらが、もう冷たくなる。


こんなに寂しい気持ちになるなら、あたしの手を2度と離れないように陽太の手にくっ付けてほしい。


あたしは寂しさを紛らわすためにギュッと爪が食い込むくらい握り締めた。





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