太陽の笑顔
◆volume 06
      戸惑いの真相
  (1/6)




障子を開けて外に出ると、翼くんは壁を背に胡坐をかいて座って待ってくれていた。


「……終わったか?」

「……うん、ありがと。」


どのくらい仏壇と向き合っていたか分からないけど、翼くんはちゃんと待っていてくれた。


2人でリビングに戻ると、お母さんがニコリと微笑んでくれる。


あたしも返すように微笑むと、お母さんは「ちょっと来て?」と、次は2階に連れていってくれた。


階段を上って1番奥にあるドアの前で止まったお母さんに、あたしはこの部屋が分からなくて首を傾げる。


「ここって……。」


あたしの後ろにいた翼くんがポツリと漏らした言葉。


陽太の親友である翼くんは家にも来たことあるだろうし、この部屋がなんなのか知ってるのだろう。


お母さんが静かにドアを開けて見えてきたのは、男の子らしい少し散らかった部屋。


「ごめんなさいね?そのままにしてあるから汚くて。」

「え?あの……?」

「陽太の部屋、見て行ってあげて?」


………陽太の部屋。


ドアを開けた瞬間、なんとなく気付いてた。


床に投げ捨てられた雑誌も、無造作に置かれた服や携帯の充電器も、転がっているサッカーボールも、爽やかな香水の匂いも。


全部全部、面影があるんだもん。





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