太陽の笑顔
◇volume 07
      四つ葉の真実
  (1/6)




「おじゃましました。」

「また来てちょうだいね。」


やっとのことで涙を止めてから、あたしと翼くんは陽太の家をあとにした。


すっかり夕焼けになってしまった空に、「送る。」と言ってくれた翼くんと、帰り道をのんびり歩く。


手には水色のクマのストラップをしっかり持って、なんとなく翼くんの横顔を見ると、タイミングよく翼くんもあたしを見下ろした。


「なに?」

「え、いや……、たまたま?」

「なんだそりゃ。」

「たまたまはたまたまだよ。翼くんこそなに?」

「俺もたまたまだよ。」


フッと笑う翼くんは夕焼けに染まって、いつもとはまったく違う雰囲気に見えてしまう。


ただでさえ陽太と同じモテ男なのに、こんな姿を見ると、惹かれる女の子が沢山いるのが分かる気がする。


……あたしは陽太派だけどね。


そんなことを考えているとき、不意に頭をよぎった映像に、あたしは足を止めた。


「どした?」


急に止まったあたしを振り向いて見る翼くんに、「あのね。」と言葉は発する。





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