太陽の笑顔
◆volume 08
      最後の別れ
  (1/11)




あのあと、翼くんに送ってもらって家に着いた。


リビングにも寄らず、そのまま自分の部屋に直行する。


部屋に着いてすぐにクローゼットを開いて、あたしは奥の方にしまってあったピンクのクマのストラップを取り出した。


……やっぱり、汚れてる。


あたしはしばらく携帯に付けてたから、陽太のより色褪せてしまっていた。


その2つのクマたちをテーブルに置いてくっ付けると、クマたちは引き寄せられるようにキスをして固まる。


やっと、再会させてあげられたね。


遅くなってごめんね。


水色とピンクのクマたちは、なんとなく微笑んでるようにも見えたんだ。


久しぶりの再会を喜んでいるように。


「……疲れたなぁ。」


ふぅ…と小さく息を吐き出して身体の力を抜く。


なんだか今日はいろいろあって疲れた。


だけど、今日のおかげで、あたしは少し前向きになれた気がする。


ぽふっとベッドに倒れ込み、ぎゅーっとウサギのぬいぐるみを抱き締める。


すると不思議と眠気に襲われて、あたしは抵抗もせずにゆっくりと瞼を閉じた。





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