太陽の笑顔
◆volume 00
      エピローグ
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真っ白な病室の中、機械の音がやけに響く。


あたしもそろそろ、旅立つときがきた。


陽太の言った通りに、いっぱい笑っていっぱい悩んで、いろんないっぱいがあった。


そのなかで、こんなあたしでもいいって人と巡り会って、結婚して、子供も2人産んだ。


"あたしには忘れられない人がいる。それはずっと変わらないけど、それでもいいの?"

"忘れられない人も含めて、俺は夏芽を愛し続ける。"


そう言ってくれたカレを、あたしも好きになった。


本当にいい旦那さんと子供たちだった。


2人の子供も結婚して家を出た。


あたしを愛してくれたカレも、あたしより先に旅立った。


ずっと支えてくれたカレを最後に見送れて、本当によかったと思う。


これでもう、あたしの思い残すことはない。


病室の窓から見える青空には、輝く太陽がいる。


いつだって太陽はあたしの近くにいてくれたね。


……ありがとう。


その太陽を見つめながら、あたしはゆっくりと瞼を下ろした。





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