唇に、甘い想いを。
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  Story * 01 * (1/12)

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「んぎゃーっ!!」


放課後、生物室にクラス全員のノートを運びに来たあたし。


今日が日直なんて、ほんとツイてない。


日直のせいで、担任の先生に雑用を押し付けられ。


やっと帰れると思ったら、おまけにゴミ捨てだもんなぁ。


それをしてからココに来たから、いつもより校内に残る人が少ない。


ノートを置いて、さっさと帰ろうと思ったけど。


何気なく視線をズラしたときの光景に、あたしは先ほどの悲鳴を上げた。


びっくりしたぁ……。


「な、なにやってんの?」


暗幕でカーテンをされ、昼間でも電気を付けなければならない、薄暗い生物室。


そんな生物室の奥に、ひっそりと置かれたいくつかの水槽。


そのなかの1つの水槽の前に、ちょこんとしゃがむ姿。


あたしの悲鳴に反応して振り向く顔には、確かに見覚えがある。


「なにって、コイツ見てんの。」


そう言ってから人差し指で、水槽の中を指差すカレ。


カレは間違いなく、あたしと同じクラスの男子だ。


いつもぽけーっとしてて、穏やかな雰囲気を全面に出している、ふわふわ君。






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⇒しおり挿入
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