哀歓

[初めての勉強会](1/29)




「行くぞ。」


玲にそう言われ袖から手を離し急いで鞄を持つと、腕を掴まれ引かれるようにどこかに連れて行かれる。


「ねぇ、どこ行くの?」


何回聞いただろうか。


聞いても見事にシカトされているため、あたしは虚しく独り言を言っているみたいになっている。


「ねぇってば!」


最後の手として、引っ張られまいと体重を後ろにかけてやる。


それでも進もうとする玲のあたしを掴む手を、もう片方の空いてる手でギュッと掴み綱引きをするような体勢にする。


「重いんだけど。」


やっと止まって振り向いたかと思えば失礼すぎる言葉を言われ、ピキっと頭の中でなにかが鳴る。


「玲が止まんないからでしょ!」

「止まったのに重いんですけど。」

「わざとです!」


立て続けに女子にはタブーな言葉を言われてしまうと、あたしはまた頭の中がピキピキ鳴るのを感じる。





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