哀歓

[まさかの甘い時間](1/25)




放課後。


HRが終わると、クラスのみんなが一斉に動き出す。


教室内が少なくなっていく光景を、眠すぎてぼんやり眺めていると「おい。」と隣から声がかかった。


「んー?」

「俺ちょっと顔出して来るけど、お前どうする?」


玲は椅子から立ち上がりながらあたしを見ていて、部活に行くんだなって眠気の抜けない頭で考える。


「んぁー……。」

「変な声出してんなよ。どうすんだって聞いてんの。」


眉を寄せて見下ろされるが、今のあたしはそんな嫌味さえ聞き逃せるほどだ。


「んー……、図書室行ってる。」

「わかった。1時間くらいしたら行くから、ちゃんと待ってろよ?」

「はぁい。」


あたしの返事を聞くとそのまま教室を出て行ってしまった玲。





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