Spring

*[めての共同生活](1/24)




ピリリリ……ピリリリ!


部屋に鳴り響く無機質な音に、あたしはゆっくりと瞼を開けた。


カーテンからは薄ら日差しが入ってきていて、もう朝なのだと実感する。


鳴り響く音が切れたと思えば、隣でむくっと上半身を上げた比呂の姿が見えた。


そのまま動かない比呂に、あたしは起き上がって瞼を手の甲で擦りながら見てみると、比呂がチラリとこっちを見る。


「あれ……おはよう。」

「……おはよぉ。」


ぽけーっとした表情の比呂はそのまま止まってしまい、また寝てしまうんじゃないかって思うくらい。


……朝苦手なのかな?


あたしはどちらかと言えば朝は強いし目覚めもいい。


完璧に瞳が覚めたあたしとは売って変わり、比呂は今だに眠そうな表情でぼーっと座っている。


「比呂?」

「……ん?」

「時間とか、大丈夫?」

「ん……ああ、」


朝から新たな表情を発見出来たのは嬉しいけど、比呂の1日の始まりの行動が分からないあたしは、時間が心配になってしまう。





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