Spring

*[達以上の信頼](1/30)




「風呂洗ってくんねー。」


買ってきたものを冷蔵庫に入れて、ベランダに干した洗濯物を取り込んでいたとき。


空さんはそう発してから、あたしの返事を聞かずに、リビングを出て行ってしまった。


あたしがしなきゃいけないのに、手伝ってもらっちゃった……。


悪いことしちゃったな、と思いつつ、取り込んだ洗濯物を畳む。


それでも空さんの気遣いに、心がふわりと温まる。


そしてちょうど洗濯物を畳んで片付けたときに、空さんが戻ってきた。


「終わったよーん。」

「すいません空さん!ありがとうございました!」


ぱたぱたと小走りで近寄り、空さんに頭を下げるあたし。


その頭に、ポンッと空さんの手のひらが乗った。


「いえいえー。こんくらい全然しますよ。」

「ありがと、です。ほんとに助かります。」

「マジ気にしないで。ほかになんかすることある?」


優しい言葉をかけてくれる空さんを見上げ、ぷるぷると顔を横に振る。


空さんが手伝ってくれたおかげで、1つ仕事が減ったわけだし。


それだけでじゅうぶん助かったし、嬉しかった。





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